単回帰分析スタディガイド
ここだけは押さえよう
単回帰分析は、1つの要因と結果の関係を直線で見る道具
散布図で傾向を確認し、回帰式と決定係数で説明力を見ます。
単回帰分析は、1つの説明変数 x から1つの目的変数 y を説明するための基本的な統計手法です。
品質管理では、条件と結果の関係を見たり、改善前後の傾向を説明したりするときに役立ちます。
インタラクティブな散布図・回帰直線の可視化は、別ページで確認できます。
/tools/simple-linear-regression
何を見る手法か
単回帰分析では、データの関係を次の形で表します。
y = a + bx
x: 説明変数y: 目的変数a: 切片b: 傾き
傾き b が大きいほど、x が変化したときに y が大きく変化します。
使う前に確認すること
まず散布図を見て、点の並び方を確認します。
- 直線的な傾向があるか
- 外れ値がないか
- 途中で傾きが変わっていないか
- グループが混ざっていないか
回帰式だけを見るより、散布図と合わせて判断する方が安全です。
決定係数の読み方
決定係数 R² は、回帰直線でデータのばらつきをどれくらい説明できているかを表します。
1 に近いほど説明力が高く、0 に近いほど説明力が低いと考えます。
ただし、R² が高くても因果関係があるとは限りません。
品質管理では、工程知識や現場のメカニズムと合わせて解釈することが重要です。
品質管理での使いどころ
- 設定条件と寸法値の関係を見る
- 作業時間と不良件数の関係を見る
- 温度・圧力などの条件と品質特性の関係を見る
- 改善施策の前後で傾向が変わったかを見る
注意点
単回帰分析は便利ですが、万能ではありません。
- 相関があっても因果とは限らない
- 外れ値に影響されやすい
- 複数要因が絡む場合は単回帰だけでは説明しきれない
- 非線形の関係には向かないことがある
現場で使うときは、回帰式を作ること自体よりも、データからどのような仮説を立てるかを重視します。
CHECK
理解度チェック
最後に2問だけ確認しましょう。選択すると、正誤と短い解説が表示されます。